ピロリ菌 ( H.pylori ) 感染が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の一因のために、2000年から保険適応として、抗菌剤と酸分泌抑制剤による胃十二指腸潰瘍の患者様へのピロリ除菌治療がなされてきました。
しかし、その後、日本人のピロリ菌がCagA陽性株で、発がん性が高いことが明らかになり、また除菌治療による胃がん発癌抑制効果が臨床研究でも判明してきました。慢性胃炎のなかでも、「ピロリ感染性胃炎」は、組織学的に、きわめて高度の炎症細胞浸潤を呈しており、萎縮の進行にともなう胃がんのリスクが高まることが知られております。
近年の職場検診でも、バリウム胃レントゲン検査から、採血でのピロリ菌感染診断とピロリ菌感染に伴う胃炎萎縮の進行度PG(ペプシノーゲン)I/II比によるABC分類を採用する企業が増えてきました。
当院では、2000年以来、数多くの胃潰瘍、十二指腸潰瘍患者様に対して、「的確なピロリ菌感染診断」「安全なピロリ除菌治療」「確実なピロリ除菌判定」「適切な除菌後の経過観察」をおこなってきました。
現在、胃癌の家族歴をお持ちで、ピロリ菌感染をきたしていた慢性胃炎の方々で除菌療法をご希望されているかたには、自由診療での説明と同意のもと、自費で除菌治療を行ない、除菌成功後の経過観察をおこなっております。
今後、胃がんリスク検診(ABC分類)を含めて胃がん検診が充実し、「ピロリ感染性胃炎」が保険適応のもとで除菌治療が可能となった場合も、ピロリ菌診療に精通する消化器内科医が診断や治療をおこなうことで、慢性胃炎の症状が軽快し、胃がんのリスク軽減につながっていくことでしょう。



